takuya maeda - sociology

前田拓也(社会学)の研究 / 仕事 / 業績など

book chapters 共著

前田拓也, 2005, 「パンツ1枚の攻防——介助現場における身体距離とセクシュアリティ」
倉本智明編『セクシュアリティの障害学』明石書店: pp168-208 (→ 加筆改稿の上 [前田2009] に再録)


46判上製
304頁
¥2940
978-4-750321-36-3
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【目次】

第1章 性的弱者論
(倉本智明)

1 私は性的弱者か
2 性的弱者という言葉が指し示す対象
3 リベラリズムの倫理と性的弱者概念の再構成
4 性的弱者を生む障壁
5 三つの処方箋
6 性的弱者論の両義性

第2章 戦略、あるいは呪縛としてのロマンチックラブ・イデオロギー——障害女性とセクシュアリティの「間」に何があるのか
(松波めぐみ)

序 日常のなかの「恋愛・結婚」、戸惑う私
1 ロマンチックラブ・イデオロギーという主題
2 「障害者の性」の語られ方とジェンダー
3 ロマンチックラブ・イデオロギーと障害女性
4 セクシュアリティまでの距離——性を隠蔽するロマンチックラブ・イデオロギー
5 おわりに

第3章 自分のセクシュアリティについて語ってみる
(横須賀俊司)

1 第三の戦略
2 「先生には性的欲求はないと思います」
3 オナニーをしないわけ
4 なぜ女性障害者に欲情しないのか?
5 セックスの作法
6 性交の呪縛

第4章 障害当事者運動はどのように性を問題化してきたか
(瀬山紀子)

1 はじめに
2 〈性〉が語られてきた場所——車いす市民全国集会
3 性について語るとは何について語ることか——一九九三年第一一回車いす市民全国集会報告書から
4 社会の規範を問い直すことから——一九九五年第一二回車いす市民全国集会報告書から
5 自立生活と結婚と子育てをめぐって——一九九七年第一三回車いす市民全国集会報告書から
6 問題の捉え方の違いを認識しながら——一九九九年第一四回車いす市民全国集会
7 おわりに——〈性〉について語ること

★第5章 パンツ一枚の攻防——介助現場における身体距離とセクシュアリティ
(前田拓也)

1 フラッシュバック!
2 「不快」な経験
3 介助のリアリティ/セックスのリアリティ
4 「最前線」としての入浴介助
5 パンツ一枚の攻防
6 脱構築のパンツ
7 おわりに——オーダーメイドのパンツを履く

第6章 介助と秘めごと——マスターベーション介助をめぐる介助者の語り
(草山太郎)

1 はじめに
2 「したくないけどする」矛盾を正当化する「介助者手足論」
3 正当化を強化する「本音の関係」
4 「裏メニュー」という切り分け
5 「サービス」を補完するものとしての「関係」
6 「秘めごと」という関係
7 メニュー化をはばむ「秘めごと」
8 おわりに

第7章 「父親の出番」再考——障害をもつ子どもの性をめぐる問題構成
(土屋葉)

1 近代家族とセクシュアリティ
2 障害者家族とセクシュアリティ
3 親がとらえる問題/子どもがとらえる問題
4 親への働きかけ
5 まとめ

第8章 誘いの受け方、断り方——社会福祉実習指導の問題点
(三島亜紀子)

1 はじめに
2 社会福祉士養成のための実習
3 教科書のなかに住む「障害者」と性
4 分析されるセクシュアリティ
5 おわりにかえて——「誘い」が成立する(対話のある)地点

あとがき
執筆者紹介


review

  • 立岩真也, 200507, 「紹介:倉本智明編『セクシュアリティの障害学』」共同通信配信記事

  • 20050904, 「『セクシャリティの障害学』合評会」(障害学研究会関西部会 第24回研究会 @茨木市福祉文化会館 203号室)


  • referred

  • 中根成寿, 2006, 「家族ケアを構成する二つの資源——知的障害者家族におけるケアの特性から」『立命館人間科学研究』11:137-146
  • [CiNii] [PDF]